カンボジア・愛センターは2005年9月に設立されたフリースクールです。プノンペンの郊外、ストゥンミエンチェイ地区にあり、現在150人の子供達が、クメール語・算数・英語・日本語・パソコン・音楽・美術・道徳などを勉強しています。設立当初は、公立の学校に通えない子供達への教育の機会の提供を目的にしていましたが、現在では、公立の学校に通いながら、愛センターでも勉強している子供達がほとんどです。下は小学生から上は大学生までたくさんの生徒が毎日元気に通ってきており、スタッフ達も、子供達が楽しく勉強でき、心豊かな子供達に育てられるように、日々試行錯誤しながら頑張っています。日本人を始めとした、外国人のボランティアも多いのも特徴で、子供達にはとてもいい学びの場になっています。
基礎教育
愛センターの設立の目的は、生活に最低限必要な知識を身につけることで、子供達の将来の可能性を広げることです。そのために、クメール語(カンボジア語)・算数を中心に、英語や日本語、道徳、パソコンなどを勉強しています。昔の日本の読み書き、そろばんではないですが、自分の国の言葉と計算ができることで、就職にもつながり、他の勉強で、仕事の幅も広がります。
中でも、子供達に人気があるのは読み聞かせの授業です。子供達が自分達で本を読む時間もありますが、スタッフが読み聞かせをする時間は楽しそうに聞いています。
情操教育
愛センターでは、子供達の心を豊かにするために、情操教育にも力を入れています。美術や音楽、体育など、ボランティアの力を借りながらですが、モノを生み出す楽しさ、互いに協力しながら、1つのモノを作ったり、成し遂げたりする喜びを感じてもらうことで、子供達の成長にもいい影響を与えることができています。
※上の写真は切り絵の授業後に撮った写真です。センターで歌や楽器、工作、体育などを教えたいという方がいらっしゃいましたら、ぜひいらしてください。体力のある学生さんなどで、休み時間に一緒に遊んでくださる方もも大歓迎です。
卒業生の活躍
2005年から始まった愛センターでは多くの卒業生を輩出しています。センターを卒業後、就職したり進学したりしている卒業生は多いですが、日本語関係の仕事に就いたり日本に留学したりしている卒業生が目立ちます。元スタッフが労働省で働いてることから、技能実習生の送り出し機関で日本語の先生をしている卒業生なども多いです。
また、日本語スピーチコンテストに出場し、優勝や入賞した卒業生もいます。
※上の写真は、日本語スピーチコンテストで優勝したのがきっかけで日本の大学院に留学し、現在日本で働いている卒業生のワンナーです。
下に愛センターの活動ブログもあるので、こちらもご覧ください。